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<ミャンマーで今、何が?> 番外編
2016.07.19

http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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「ミャンマーで今、何が?」の読者の皆様へ!

ヤンゴン下町より暑中お見舞い申し上げます。

東西南北研究所は現在、夏休中です。
ミャンマー情報ならば、充実著しい最近の日本語タウン誌などをお勧めします。

今回はiPadの練習を兼ねて所長の勝手な独り言です。

お金儲けにご多忙の方は、時間の無駄になります。ここでストップし、他紙へサーフィングしてください。

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01:「ヤンゴンで今、何が?」の回顧録

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2010年暮れだったろうか、軍事政権の動きが何かおかしい。
世界的な英字紙のミャンマー関連記事を読みながら、そう感じた。
2011年新年にかけて、風向きの変化を痛切に感じた。指を湿らせ老船乗りが察知するように。

路上喫茶でそれを口にすると、友人たちは笑った。
見下しの笑いだった。太陽が西から昇っても、軍事政権は絶対に変わらない!
それがこの国の常識だった。

2011年3月31日、テインセイン新政権が発足した。
路上喫茶の友人のみならず、欧米のマスコミも、新政府を信用しなかった。

関連記事は、わずかな変化も見逃すまいと、胸ポケットの手帳に記録した。
乱筆の踊る字で書き留めた。そのノートは今20冊を超える。

国連総会に合わせたクリントン元大統領主宰のフォーラムが毎年 9月にNYで開催される。ゲストスピーカーとして登場したスーチーのビデオ出演のシーンが 、第200号になろうとするこのメルマガの第1号である。

その文章を読んで某日本人社長は、サーバー役を引き受けてくれた。2012年の前半だったと思う。



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02: 2012年という時代

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そのスーチーが政権を掌握するなど、誰も信じなかった時代である。

路上喫茶でも、後ろのテーブルに秘密警察が息を潜めていた時代である。

メルマガ配信はありがたいが、執筆者名は勘弁してほしい。当局に勘違いされて、ヤンゴン滞在が不許可となり、再入国が拒否されたらと、スーチーと同じ苦悩が頭をよぎった。
そこで東西南北研究所というバーチャル執筆者名を、この太っ腹の日本人社長は認めてくれた。

東西南北の頭文字を英語で組み替えるとNEWSになる。ニュースを扱うのは通信社であり、テレビなどのマスコミである。軍事政権が最も毛嫌いする人種である。それに間違われると、災難が降りかかってくる。

ヤンゴン空港で提出する入国カードには、英語で次の注意書きがある。

入出国カードは必ず本人が記載すること。

この書式に記載した住所(ホテル名)の変更は、24時間以内に移民局に届け出ること。

入国目的、例えば観光なら、それ以外の商行為は認められない。

そして、ミャンマー国内法の遵守を書面で誓い、本人が署名して、初めてヤンマー連邦国への入国が許可される。

ほとんどの外国人は、この自己申告に違反している。外国人とはアナタのことである。軍事政権当局はいつでもアナタを拘束できる法的根拠を確保しており、アナタは単に泳がされているだけである。

ヒラリーも、スーチーも、欧米政府も、欧米マスコミも、衣装だけを着替えたテインセイン新政権を信用しなかった。それが2012年という時代であった。路上喫茶の熊さん八つぁんも同意見である。



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03: 英語が隠れ蓑

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この所長はいまだもって英語道の未熟な学徒である。

学生時代から生涯苦労した敵性語に挑むうちに、ミイラ取りがミイラになった。

第1回目のメルマガで、ミャンマーの 民主化はスーチーの英語力にありと、断言した。その見方は今でも変わっていない。スーチーの父親アウンサン将軍の肉声を聞いたことがおありだろうか?見事な英国式発音の歴史的録音が残されている。

だが、学生運動委員長時代のアウンサン青年の英語スピーチはひどかった。ブーイングの嵐だった。引っ込めアウンサン!次に変われ!の罵声が飛んだ。

そのアウンサンとは、現ミャンマー連邦国・国家相談役の父親であり、国民のヒーローと慕われるアウンサン将軍のことであり、ビルマ独立の半年前に暗殺された時の暫定首相のことである。

その命日が7月19日である。

大統領府は一昨日、全省庁・前政府団体に対して指示した。

7月19日第69回殉難者の日に弔意を示し、国旗を半旗で掲揚すること。

国の指導者たちの暗殺を悼み、ミャンマーラジオ・テレビは午前10:37時にサイレンを鳴らすこと。

そしてこの時刻に、ミャンマー全土で、すべての交通がストップし、サイカーを含めた全車輌が、哀しげな警笛ホーンを鳴らす。これは強制ではないがミャンマーの人たちの慣習となっている。ミャンマーのひとたちがアウンサン将軍にいかに敬意を払っているかの象徴である。

今週ミャンマーの著名な作家ウ・イエミャルイン氏のビルマ語版「アウンサン物語2015」が発行された。日本とミャンマーの歴史的な関わり合い。まさにアウンサン青年と鈴木敬司大佐との運命の出会い。埋もれていた秘話が明らかにされた興味深い本である。

慣れないiPadで、肩が凝ってしまった。

また気が向いたらご機嫌伺いのメールを発信しますが、これはあくまでも所長の独り言です。

東西南北研究所所長敬白。

この敬白は軽薄の方がお似合いです。

あ〜あクタビレタ!

 



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