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<ミャンマーで今、何が?> 番外編その4
2016.08.24

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 ・01: アウンサン将軍暗殺の現場中継

 ・02: 碁石茶

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01: 3年ぶりの帰国

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機内灯が消えたがなかなか眠れない。

薄暗い中、スコッチをロックで注文した。

3年間の時空を超えて、頭の中では、ミャンマーと日本が走馬灯のごとく交錯する。

暗い機内で頭上の照明灯を灯し、ANAの機内誌8月号を手に取った。

おやっと思ったのが、風変わりな発酵茶の記事と写真だった。英語と中国語の記事なので、中国茶と勘違いしたが、四国の山奥で細々と生産されてきたという。

高知県の北端、そして愛媛県との県境に「大豊」(おおとよ)という小さな町がある。四国のほぼ中央に位置する。竜骨のように四国山脈が東西に走り、高知から愛媛県の瀬戸内海に抜けるには、この山深い大豊町を越えねばならない。

滅多に立ち寄る人もなく、陸の孤島のような大豊町だが、茶の専門家によれば、ここで生産される発酵茶は中国の雲南省を故郷とする。雲南省とはミャンマー北東部シャン州のお隣さんである。

ミャンマー学の学徒として、このあたりから、俄然目が冴えてきた。
健やかな寝息が聞こえる。客室乗務員にスコッチをダブルで注文した。



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02: 碁石茶

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お茶といっても風体風味は緑茶とはまったく異なるそうだ。

2cm角に切った黒ずんだ姿に、漬け物に似た独特なアロマを発するお茶だという。

この角形のブロック一個をヤカンに入れ約五分間煮込む。酸味を含んだ独特の芳香が立ちのぼると、あとはカップに注ぎアロマとともに風味を楽しむ。

この碁石茶は乳酸菌に富み、免疫力を高め、風邪を引きにくくするという医学的な効果もあり、特に女性にとっては、腸内菌を活発にし、便秘の解消、そしてウェイトを減らす効果も期待できるという。

発酵茶といえばすぐにミャンマーのラペットウッを思い浮かべる。油に漬けた発酵させた茶っ葉をゴマの実やピーナッツなどと共にスプーンですくい、お茶請けとするミャンマー独特のスナックである。ストランドホテルの優雅なアフタヌーン・ティーで供される定番でもある。

雲南省の発酵茶がミャンマーに浸透していくのは理解できる。お隣さん同士だからだ、だが、どうして四国の山奥へ? 世界の茶の文化は、日本を含めて、すべて中国にその起源を発する。だが、その末流ともいえる発酵茶は、独自の茶文化を発達させた日本でも、この大豊町でしか生産されていないという。

通りかかった客室乗務員を呼び止め、機内誌の記事を示し、この碁石茶を手に入れられないか聞いてみた。成田に着陸とと同時にネットで探してみるという。

着地の軽い衝撃から間もなく、有能な客室乗務員は、幾つかの情報を、メモ書きし手渡してくれた。

 



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