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<ミャンマーで今、何が?> Vol.18
2012.11.6

http://www.fis-net.co.jp/Myanmar


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■スイスがヤンゴンに大使館を設置

・01:AAA:(政治)
・02:BBB:(経済)
・03:CCC:(生活一般)
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・ミャンマーで今、何が?


■スイスがヤンゴンに大使館を設置


<AAA:(政治)>

・A1:スイスがヤンゴンに大使館を設置

11月3日、スイス連邦はヤンゴンで大使館の開館式を行い、ミャンマーの財務国庫大臣およびスイスの外務大臣により大使館名プレートの除幕式を行った。初代のミャンマー駐在大使にはMr. Christoph Burgenerが任命されている。

・A2:デンマークがヤンゴンに大使館を設置

デンマークはミャンマーとの両国関係を強化するためにヤンゴンに大使館を開設した。デンマークのMrs. Helle Torning Schmidt首相に率いられた代表団一行は特別機でヤンゴン国際空港に11月4日朝到着し、昼からの大使館開会式に出席し、その後ネイピードに飛び、下院議員で法律平和安定委員会議長を務めるスーチー議員と会談し、同日夕方同特別機はミャンマーを離陸した。

・A3:ノルウェーがヤンゴンに大使館を設置

11月4日ノルウェー首相夫妻がネイピードに飛来し、同午前中シュエマン下院議長およびスーチー議員と会談したのち、午後からはヤンゴンでのノルウェー大使館開館式に出席し両国間の友好・経済・政治面での関係強化を表明し、同日夕方ヤンゴンを後にした。

・A4:テインセイン大統領が欧州委員会議長と会談

欧州委員会(EC)のMr. Jose Manuel Barroso議長率いるEU諸国の高官グループは11月3日大統領府でテインセイン大統領およびミャンマー政府高官を会談し、特恵関税問題を初めとして、経済開発・教育問題・保健衛生・生活向上・職業訓練など双方の関係強化について自由な雰囲気の中で話合いが持たれた。

・A5:テインセイン大統領が第9回アジア・欧州会議(ASEM9)に出席

テインセイン大統領一行は開催される第9回アジア・欧州会議(ASEM9)に出席のため11月4日ラオスのビエンチャン入りした。そこではテインセイン大統領に対する欧州各国首脳からの個別会談要望が目白押しとなっている。



<BBB:(経済)>

・B1:VISAがミャンマーの国内銀行3行と提携

11月3日、世界最大の信用カード会社“VISA”がセドナホテルで国内3行と初のライセンス提携契約に調印した。国内3行とはKanbawza Bank、Co-operative Bank、Myanmar Oriental Bankである。ミャンマーは来年2013年SEAゲームとWorld Economic Forum East Asiaの、そして2014年にはアセアンの主催国を務める。したがって、今回のVISAの動きはミャンマーでの経済改革の速度を速めるものと期待されている。

・B2:ヤンゴンの果物価格 (ヤンゴン 10月30日)

10月30日の満月の夜、敬虔なる仏教徒はお供え物を持って各地のパゴダを訪れる。ヤンゴンの市場でのお供えに使用される最近のフルーツ価格は、オレンジが3個でK2,000、グアバも3個でK2,000、パイナップルもパパイアも各1個でK1,000、花束が一束でK800〜1,000となっている。

・B3:10月には約400の企業が投資委員会に登録

ミャンマー投資委員会は10月1日から23日までに登録した会社数は375社であると発表した。これらの会社の業務形態は建設・輸入・工業・サービス産業・観光業などから成り立っている。ある建設会社の責任者は“海外投資家が乱入する折に、特別経済区内の工場・ホテル・住宅などの建設契約は国内の建設会社に注文されるべきだ。さもなければ、彼らは国内の業者と組んで受注することになる”と語っている。当局によれば、10月は約400社の国内企業の登録が認められた。これによって国内の競争力は増し、雇用の増加が促進されると語っている。


・B4:シンガポール航空がヤンゴン・シンガポール間空路開設

シンガポール航空はヤンゴン・シンガポール間にボーイング777機を使用して週18便の運行を行う。ヤンゴン国際空港で10月28日その就航記念式典が開かれた。同子会社のシルクエアーは現在A-320機を使用して週16便を運航している。大韓航空、カタール航空、EVA航空、全日本空輸の5社が今年9月・10月でミャンマー就航を果たし、これ以外にも香港のドラゴンエア、Condor Air、Trans Asia Airwaysが現在ミャンマー就航の準備中とされている。

・B5:密貿易が花盛り

国境越えの密貿易は正規の認可された貿易の9倍となり、税関収入を大幅に減じている。2012-13会計年度(4-3月)の最新数字によれば、国境越えでタイに向かった輸出金額はミャンマー側の推定ではUS$85百万で、タイ側の数字によればUS$821百万となり、9倍の差異が生じている。ミャンマー商務省はこれまで禁止されていた19の品目、缶詰食品、飲料水、粉末調味料および32種類のアルコール飲料などを認可し、税金も8%に削減し、小規模の業者にも貿易ライセンスを発行したが、数字上は今年の目標値の半分にしか達していない。この主原因は検査官の人員不足とミャンマーに越境するルートが多数存在することにある。中国・タイの国境に沿ってミャンマーに入り込むルートは20ヵ所あり、ミャンマー政府として正確な貿易統計を把握し、税金を徴収することが不可能となっている。燃料・食料・ドラッグなどの消費財が許可・税金なしで輸入され、翡翠・宝石・動物・鉱物などが違法に輸出されている。

・B6:国境密貿易の取締り強化

ミャンマー商務省は移動チームを組織し国境越えの貿易中継点である、飛行場・港湾・マーケットで抜打ち検査を行い違法な密貿易を発見したら即座に没収すると語った。これには警察・税関・地方政府・ビジネス団体・メディアも動員し、許可なしでの輸出入、規則違反の取締りを強化すると語った。

・B7:ミャンマー造船所でJVか?

運輸省管轄下のミャンマー造船所は民間とのJVが実現すれば、第1段階として1年以内に、3,550トン型5隻、6,500トン型2隻を建造し、同時に3,000トン型3隻の修繕を行い、第2段階として12,500トン型5隻を建造し、12,500トン型4隻を修繕すると発表した。同造船所は10月までに11隻の新造船を建造し、現在19隻が建造中、9隻が修繕中となっている。

・B8:第27回SEAゲーム用の競技施設と宿泊施設が突貫工事 (ネイピード 10月
30日)

2013年12月8日から22日までミャンマーの首都ネイピードを中心に、ヤンゴン、マンダレー、グエサウンビーチで第27回SEAゲームが開催される。参加国はアセアン諸国10カ国プラス東ティモールの合計11カ国で約5,000名のアスリートが42種の種目を競い合う。新首都ネイピードでは現存の31軒のホテルに追加して19軒のホテルが建設中である客室不足を解消しようとしている。同様に競技施設も国際基準の50m競泳用プールおよび飛び込み競技用プールが突貫工事で建設中である。

・B9:食用コオロギが出荷シーズン (Katha町 10月30日)

雨季が終了し、当地ではコールドシーズンの始まりとともに食用コオロギが出荷シーズンを迎えている。イラワジ川周辺の田園地帯で捕獲されたコオロギはボートでマンダレーに集結し、そこから陸路で中国やタイ国境地帯に輸出される。田園地帯の人々にとっては貴重な現金収入源である。



<CCC:(生活一般)>

・C1:日本財団が少数民族支援 (ヤンゴン 2012年10月3日)

日本財団の笹川陽平会長はヤンゴンのセドナホテルで記者会見を行い、ミャンマーの各民族に対して合計US$3百万相当の人道的支援計画を行うと発表した。この資金は現在少数民族の間で必要とされている食料米・医薬関係・教育に充当される予定としている。

・C2:ミャンマーの火祭り

4月の「水祭り」は外国人にも知られているが、それからちょうど半年が経った今年は10月30日(火)の満月がミャンマーの「火祭り」で、この日は国民の祝日でもある。東洋思想には陰があれば陽があるように、「水」に対しての「火」である。満月を背景にシュエダゴンパゴダを初め各地のパゴダで素焼きの小皿にローソクの灯明が一斉に灯された。本来は雨季の期間中僧院で修行していた僧侶たちが晴れて外出を許される雨安居明けである。結婚式や晴れがましい行事がこの日から許されるようになる。

・C3:シュエダゴンパゴダの西門にエスカレーターを新設

シュエダゴンパゴダには東西南北それぞれに、合計4つの登坂通路門がある。その内の西門に今回US$500,000の費用をかけて合計6基の三菱製エスカレーターを新設した。現在試運転中で12月から正式運営するとのことである。

・C4:ヤンゴン市内の交通規制

ヤンゴン市内の交通渋滞に鑑み、白バイなどのパトロールカー先導による護送は国賓級のご一行様と救急目的に限るとのお達しがヤンゴン地区交通管理委員会から発表された。

・C5:Deepavali(ディーパバリ)の国民祝日が11月13日に決定

政府は今年の“ディーパバリ”は11月13日(火)になると発表した。この日は国民祝日となり官公庁・銀行および一般の会社も休日となる。その起源はヒンドゥー教にあるとされるがアジア一帯のイスラム教でも“ディワリ”と称して祝う「火祭り」である。ヒンドゥー教徒、イスラム教徒ともに自宅の窓辺あるいはベランダの手すりに素焼きの小皿をずらりと並べギーという牛乳状の油に火を灯す夕暮れ時の風物詩ともなる。

・C6:選抜されたミャンマーのバレーボール選手がベトナムのクラブに参加

ミャンマーの選抜されたバレーボール選手アウントゥはベトナムのArmy-9男性バレーボールクラブに、そしてチョーシュエはArmy-9男性バレーボールクラブに入り、2012年のベトナムリーグ男性バレーボール・トーナメント試合に参加する。話題を呼んでいるのが、その契約金でアウントゥ選手は10月26日から11月26日までの参加でUS$7,000、チョーシュエ選手は11月2日から26日までの参加でUS$3,000となっている。

・C7:全国一斉の人口調査

ミャンマーは国連人口基金(UNFPA)の技術・資金援助の下、2014年に全国的な国勢調査(人口および住居)を行う予定にしている。その下準備としてミャンマー移民人口省の主導で2013年3月30日から4月10日まで人口の一斉調査が試験的に行われる。ミャンマーは国境地域での紛争多発で過去30年間きちんとした人口統計が調査されてこなかった。今後ミャンマーが経済発展するための基本数字としてより正確な人口把握が要求されている。

・C8:違法な‘砂金ふるい’が山崩れで死亡 (タウングー 2012年11月1日)

バゴー地区タウングー町郊外の農業用地で違法に‘砂金ふるい’作業をしていた5名の内4名が10月24日山崩れで死亡し、1名は病院に運ばれた。

・C9:ミャンマーの金色の鹿がハンターにより激減

環境保護森林省はカンバル町近郊の森林保護区66,273エーカー近くに野生動物保護区域を設定した。ここはミャンマーのゴールデン・ディア(金色の鹿)の故郷で、世界で唯一約1,000頭以上が生息している。1995-96年には約3,000頭のゴールデン・ディアが生息していたが自然死および、特にハンターによる密猟でその生息数は年間30%も激減しており、21,908エーカーの野生動物保護区域が設定された。この区域にはゴールデン・ディア以外に360種の哺乳動物、1,235種の鳥類、360種の爬虫類が生息し保護されている。

・C10:日刊新聞の地方配達が拡大・充実

運輸省主導で民間航空会社の協力を得て“Myanma Alinn”日刊紙(ミャンマー語版で最近カラー印刷を開始)がメイク(配布数1,700部)・タウンジー(3,200部)・シットウェー(2,000部)に配達されるようになった。ヤンゴンと隣接するイラワジデルタ地区の各市町村はしばしばモンスーン雨季によって道路が遮断されインフラ設備が必要とされるところだが、同地区も地方政府および内陸船主協会、ホーバークラフト運航会社の協力を得て、10月4日から日刊新聞をその日のうちに読めるようになった。

・C11:チンドウィン川でのホーバークラフト乗船代金に決着

ミャンマー3大河川のひとつチンドウィン川をひたすら北へ遡り、インド国境近くに達する川旅はミャンマーの秘境訪問の旅といってよいだろう。ミャンマー中部のモンユワを基点にチン州北部のホマリンまでホーバークラフトが運航され、その運航会社3社がこれまで乗客の奪い合いで値下げ競争を行ってきた。しかし、10月末関係者の間で協定運賃の決着を見た。これもミャンマーの開国で観光客の激増を見込んでの思惑と思われる。




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