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<ミャンマーで今、何が?> Vol.244
2018.1.29

http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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■ミャンマーは複雑で奥行きが深い国

 ・01: 筆者の泣き言

 ・02: モンゴルから別の発想ができないものか?

 ・03: 次回のメルマガをお楽しみに!

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)
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01: 筆者の泣き言

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「ミャンマーで今、何が?」と大層なタイトルを掲げて、メルマガを続けてきたが、お伝えしようとする真意がほとんど伝わっていないことに愕然としている。

ひとえに筆者の無能に起因するもので、中身の無い頭を抱え込んでいる。

正直言うと、地元友人たちの誘いにも不義理して、ほとんど閉じこもり状態で、日刊英字紙の整理に朝・昼・晩・真夜中と、没頭している。

そのスクラップ・ブックはウン十冊にもなった。カテゴリーごとに仕分けして分類しているので、記事を読み進めるうちに、コレは新規のカテゴリーを設けるべきだと思い付き、新たなスクラップ・ブックが用意される。

だが、こんなことはどの国の大使館でもやっていることで、例えば若造の書記官がミャンマーに赴任したとしよう。多分、最初にやらされるのが、新聞記事の切り抜きで、ワタシが没頭している作業とさほど変わらない。コレは各国のスパイ組織も同様で、自国大使館の中で情報収集の基本はそこから始まる。と書くのは簡単だが、切り抜き作業および台紙への貼り付け作業は、担当者のセンスによって大きく異なる。

今回の主題の一つ"ラカイン州"というカテゴリー(分類)を設けたとしよう。山と積まれた新聞の隅々にまで目を通す。読み込めば、読み込むほど、"ラカイン州"だけでは不充分だ。テロ組織の"ARSA"という分類項目が欲しくなる。それを続けると、"宗教戦争"、"イスラム教"、"ヒンドゥ教徒"、"バングラデッシュ"、"少数民族"、…と無限に増えていく。

新聞と同じように、政治・経済・社会・文化・国際ニュース・国内地方ニュース・エンタメ・スポーツなどの分類方法もある。だが、これでは面白味もなく、このメルマガが求める、必要な時に取り出せる主題に分類されていない。そしてコレは人様に見せるためのモノではなく、自分自身にとって最も使い勝手の良いモノにしなければならない。アレ関係はアノ分類項目にある、と自分でとっさに判断できなければ、資料は死蔵されるだけだ

問題は他にもある。今の新聞は長文になればなるほど、読んでもらえそうなダイジェスト版を最初に持ってきて、詳細は中ほどの何ページに続くとなっている。それをくっ付けて台紙に貼り付ける。

切り抜き作業を続ける内に、元の新聞紙は穴ぼこだらけになる。残りの記事にスクラップすべき重要な記事を見逃していないか、目を皿にして読み込む。当然のことながら、切り取る前に記事ごとに日付を記入しておく。コノ作業が結構面倒で、迂闊に忘れやすい。
コノ作業には重大な落とし穴が、潜んでいる。

ラカイン州首席大臣の現地視察記事を切り抜く。切り取ったアトで、スーチーの重要声明が裏面にあることに気付く。この失敗は数限りなく犯した。それ以降、切り取り作業に掛かる前に、表裏双方の記事に目を通し、どちらを生かし、どちらを犠牲にするかを、都度判断せねばならなくなった。コレが結構神経をすり減らすのである。各国大使館に配属されているスパイの皆様のご苦労をお察し申し上げます。007はとびきりの美女にモテる気楽な稼業と見ていたが、案外大変な仕事だと今になって痛感する。



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02: モンゴルから別の発想ができないものか?

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コノ作業を進める内に、明治維新がまさにコノ国で現在形で進行中であることが見えてきた。

そしてスーチーが怪物のような女傑であることも見えてきた。

彼女が実際に行動を起こす前から、民進党を引き合いに、じきに失敗するよと、予言する声を何度も聞かされた。ヤンゴンに長く居候していると、どうしてスーチーと日本の民主党が比較の対象になるのか分からない。そして日本に行っても、スーチーは政治家としての経験が無いから、難しいだろうな、と幾人かの人からレクチャーしてもらった。この辺りから、ワタシの頭がオカシクなった。日本に居ても、何一つ楽しく無いのである。

日本には洗脳されたかのように、画一的な見方しかできない人があまりに多い。驚いた。ひょっとして情報操作されているのでは? 日本ではモンゴルのニュースで持ちきりだった。相撲社会の話である。頭を殴ったの、どうしたのという話である。もう少し別の話ができないものかと思った。

モンゴルの草原に土煙が起こったのは、12世紀中頃のことであった。チンギス・ハンの登場である。
万里の長城が突破され、中国が異民族に征服されたのは13世紀中頃であった。チンギスの孫フビライ・ハンの登場である。そう言えば、この二人とも政治学を勉強したわけでなく、国を統治することでは、未経験であった。だからと言って、民主党と比較することは、ココでは控えさせていただく。

フビライ・ハンは元朝のスパイ、マルコ・ポーロ、の黄金の国ジパングという情報を信じて1274年、そして1281年に日本を襲わせたが、2度とも台風のタイミングと重なり、日本征服に失敗した。その後、日本人は喜んで神風と呼ぶ。

金閣寺(鹿苑寺)の建立が1397年で、上杉景勝が豊臣秀吉への運上金を佐渡金山(鉱山」で調達したのが1598年であるから、このスパイ情報もあながちウソとは言えない。むしろマルコ・ポーロ情報で日本も金満国になったと評価したい。

その後、1287年フビライ・ハンはビルマのアノーヤター王が建国したバガン王朝を破壊し尽くした。こちらは成功したのである。その遺跡を今、観光客は訪れている。

ついでに話を脱線させると、その後の日本は、金閣よりも銀閣寺の侘び・寂びの方を好み、もう一方のビルマ・ミャンマーはキンキラキンのゴールドを好むようになる。それと同じように、日本とビルマは鈴木敬司大佐とアウンサン青年が歴史上の赤い糸で引き寄せられるまで、そしてそのアトの航路は大きく異なる。そして今日のミャンマーと日本がある。
これが筆者の好む、日本とミャンマーの二都物語(二国)である。



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03: 次回のメルマガをお楽しみに!

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…と書き進めるのは簡単だが、ワタシの意図するのは、スーチーがどれほどの怪物かを立証することにある。そして今、ミャンマーでどれほどの大革命が実行中かを、分析してお届けすることにある。

そのために、1週間ほどの時間をいただきたい。

それまでにはワタシのスクラップ作業も片付くだろう。

それから分析作業を開始する。

追加: 昨年10月半ば頃、ネイピード空港で武器を所有した三人の男が逮捕された。

ウラに何かあると睨み、そのアト発生したカンドウジー・ホテル火災事故と共にクサイと見た。今、新聞をジックリと熟読しているが、当局による調査結果は発表されていない。
発表されていないという事実も、スーチーの透明性に反する。これらの件は引き続き、要ウォッチである。


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