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<ミャンマーで今、何が?> Vol.374
2020.07.10
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■ミャンマーよもやま話

 ・01: 話しのまくら

 ・02: ミャンマーのコロナ状況

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:話しのまくら

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地球上東西南北コロナ騒動。コロナはもう沢山、ウンザリしていた。ヤクザなメルマガはノンポリと称して最近は政治ネタまで扱い、実はイヤ気が差していた。

そんな中、私のメンターである師匠から、滅入る気分をぶっ飛ばす爽やかなメールを頂戴した。この師匠は話術も凄いが、文章も凄い。寸鉄で問題の急所をぐさりと刺す。

その話術・文章に魅せられて弟子入りを申し出るが、正式に入門はまだ許されていない。地理学者の奥方は旅が大好きである。その奥方と御仲間とで中米に行かれ、日本に戻り4ヶ月が経った。現在コロナで自宅軟禁中とのメールを頂いた。

だがそれに添付されていたのが、奥様と協働で最近発表された“時空を越える旅 マングローブを巡って”と、もうひとつはマングローブの起源を追い求めた英文の学術論文である。座禅の最中にウトウトを、警策でピシャッと叩かれたような心境だ。

和文の書き出しは「いま幸せだ。なぜか。人生の“残り時間”を有意義に楽しくする課題を見つけたからである。マングローブの起源をさぐる。1億年の時空を越える旅となる。考古学にも関心が向けられた」とある。

そして締めくくりが次の文章である。
「この地球には人生をいくら繰り返しても解けない謎がある。もちろん地球だけではない。限りなく広大な宇宙を想ってみよう。そこにも無限の謎があるではないか。
小さいことに悩んだり、いがみ合ったり、金の亡者になったり、名誉欲にかられたり、戦争をしたり......、それらがいかにばかげているかを悟るだろう。マングローブの起源をさぐる旅をしながら、ぼくはそんなことも考えていた」

さらにその表紙に使われたカラー写真に圧倒された。
マハグアール(エクアドル)での巨大マングローブの森で撮影された写真である。樹高64mに達する高木の前でまだお若い頃のご夫妻がゴム長靴とズボンを泥だらけにして小さく写っている。世界一のっぽのマングローブだろうと推定されている。

失礼にもお若い頃と書いたが、師匠は私より5歳年長で、マングローブの古代痕跡を巡って世界中を飛び回っておられる。精神力・包容力・考え方ともに私よりもはるかに柔軟でお若い。そしてミャンマーで“人類のために、やらねばならない仕事”があると、ミャンマー入国の解禁を今か今かと待たれている。

師匠との約束事は別途にあるが、求められたミャンマーのコロナ事情だけ、掻い摘んでご返事したいと思う。他にも同様の質問があるのでこのメルマガで簡単にまとめてみたい。

今回は師匠のお名前を書かないが、メルマガの購読者ならば、マングローブ物語は何度も取り上げたのでバックナンバーを繰っていただければ、師匠に出会える。

続伸で師匠からメールを再度頂いた。その中で次の文言がある。
尊敬する三人の方が80-90歳で他界しました。桑原武夫(ぼくが司会した座談会に出席してもらった)は84歳、西堀栄三郎(南極大陸最高峰計画からマングローブに至るまでお世話になった)は86歳。今西錦司は90歳だが、晩年の5年間は病院だった。

世の中には不思議な縁で驚かされることがある。大学一年のとき大学の弁論部主催で桑原武夫の講演を聞いたことがある。型破りの洒脱なスピーチで、それ以来国立大学であれば、東大よりもはるかに京大びいきになった。桑原武夫は語学が達者で、アルバート・アインシュタイン来日時の通訳としても有名である。

海運会社でトランパー(不定期船)の営業をやっていたとき、上司が長野松本深志高校・東京大学山岳部の出身で西堀栄三郎の南極大陸第一次越冬隊員に選ばれた。おねだりして夜の宴席で昔話を聞かせてもらった。今西錦司の本は何冊か読み、いまでもフアンである。



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・02:ミャンマーのコロナ状況

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参考までに:

■帰国日・期間 海外出発地   人数-------------------------------------------
・〜7月8日 海外(韓国、ドイツ、ノルウェー、サウジアラビア、ロシア、オーストリア、オランダ、スイス、ギリシャ、UK、インドネシア、フランス、スペイン、USA)合計6,934名
・ 7月3日   フィリピンからの帰国者125名 ヤンゴン国際空港
・〜7月9日  台湾からの帰国者合計7,142名  ヤンゴン国際空港
・〜7月2日  中国からの帰国者合計11,802名 ムセ入管(コーカン自治区)
・〜7月6日  タイからの帰国者合計42,230名 ミャワディ友好橋(カヤ州)
・〜6月29日 Chinshwehaw(シャン州)経由中国からの帰国者合計12,234名
・ 6月29日 171名韓国・8名インドネシア・1名米国 ヤンゴン国際空港
・ 6月29日 121名 香港 ヤンゴン国際空港


*7月9日現在の政府発表のコロナ状況は以下のとおりです。

感染者数合計319名、死者数合計6名、完治者合計254名、病院退院者合計237名

*ミャンマー人の海外渡航先がこれ以外にも多数であること。
*帰国開始は救援機、支援国の飛行計画によって各国状況は異なる。
*見落とし等で、上記の帰国先・帰国者数は完全ではないことをお断りします。

*当研究所の今後の見通しですが、隣国中国およびタイからは大量の帰国者が今も続いていること。原則入境地区近辺のホテル等で21日間の検疫期間が設定されてはいるが、東南アジア地区のいい加減な取り扱いも無きにしも非ずで、検疫をすり抜けた感染者が家族からヒトへと感染を拡散させる危険もありうるので、第二波第三波を慎重に注意する必要がある。

日本・ミャンマー間でも両国政府のすりあわせが必要でしょうから、7月一杯どころか、暫くは様子見ということになるのではと懸念しております。

スーチーも専門家が決断を下せない状況下で、若者たちは読書習慣を身につけるようにとアドバイスしています。

表題のミャンマーよもやま話は友人のエッセイ集の題名を無断盗用したものです。


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