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<ミャンマーで今、何が?> Vol.382
2020.10.05
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■YouTubeは奥が深い!!

 ・01: 2020年10月04日(日)午後8時発表

 ・02: 音楽でコロナを吹っ飛ばそう

 ・03: トランプVSバイデン討論戦

 ・04: 積善の家に必ず余慶あり(*易経)

 ・05: 打たれ強いトランプ

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:2020年10月04日(日)午後8時発表

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陽性感染者数合計:17,794名
新感染者数合計:1,294名
死者数合計:412名
退院者数合計:5,195名
現在検査中:15,581名
出典:保健スポーツ省



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・02:音楽でコロナを吹っ飛ばそう

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前回のメルマガVol.381原稿は金曜日ギリギリだったが、プロバイダー殿はアップしてくれた。嬉しくなり、気分は最高、パッといこう。YKKOで有名な“チェイオー”という汁うどんを驕ることにした。2人分の宅配便が30分で届いた。上下階それぞれの部屋で別々に祝杯を挙げた。

YouTubeで軽快なリズム『Celebration』の音量を上げ、Loop状態にして何度も何度も、独り部屋のバックグラウンド・ミュージックとした。ソーシャル・ディスタンスは守られている。

近所のスパイの目をぶっ飛ばせ!!
入口ドアに帰宅歓迎のポスターを貼り付けた。“COVID-19 NEGATIVE”と大書し、隣近所への抗議メッセージとし、Counter-Spy対策ともなった。写真を受取った友人たちが、乾杯に付き合ってくれた。朋あり‐遠方より‐トースト!

赤ワインでまどろみながら昨夜夢想した。それが『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)だった。お馴染み山田洋二監督、高倉健主演である。

ミャンマー人はウワサを弄ぶ。根も葉もないウワサに流される。特にコロナ騒動は出口が見つからない。学校が閉鎖され、ラカイン州からの帰還者がクラスター感染。さらに海外からの帰国者が激増した。隔離検疫所が満杯で、町区が突然ロックダウン。誰もが恐怖に包まれた。

スーチーのディベインにおける撲殺事件は、“恐怖”に駆られたタンシュエが命じたと認めた。事件後10年絶って、ビルマ軍事評議会の内情が明らかになった。詳細は『アウンサンスーチー 愛と使命』(ピーター・ポッパム著、宮下夏生他訳)507ページを参照。

コロナ恐怖のいまだからこそ、スーチーの論文『恐怖からの自由』と併読をお勧めしたい。ミャンマーをさらに深読みできるはずだ。タンシュエは独裁の座を失うのを異常に怖れた。人々は今パンデミックの死神に憑かれるのを極度に怖れている。

一時緩和されたレストランが完全封鎖。宅配またはテイクアウトのみ許可されている。
厳重閉鎖された路地入口に、黄色いハンカチを満艦飾でロープに吊るし、「陰性証明おめでとう」とスタッフの名前を大書したい気分だ。

こうすればミャンマー部落の白い目にさらされることはない。
こんなことを妄想しながら、♪♪Ce-le-bra-tion♪♪を口ずさむ。追加で赤ワインをもう一杯。わが愛するスタッフの“陰性”が証明できた。

窓を開け放ち向かいのバルコニーに朗々と歌い上げたい。そんな気分だ。だがここはミラノではない。ルチアーノ・パバロッティを夢見ても、蚊の声量ではサマにならない。
そこでスマホで検索した。Googleは便利だ。英語で“celebration lyrics”と入力すると、英文歌詞が呼び出せる。ここまではスマホを使いこなせる。

ヒットする音楽の大半は歌詞がシンプルだ。だが洋楽の歌詞は無視される。リズム、メロディーだけで好みが決まる。モッタイナイ。理屈をいえば、音楽の半分しか楽しんでいない。ポップスは基本的に作曲と作詞から成り立っている。

学生に強調するのはソコである。歌詞を理解できれば楽しみは倍増すると。
試しに『Celebration』の歌詞を和訳してみた。大半はシンプルな歌詞だ。ほとんどは辞書なしで理解できる。意味が分かれば情景が見えてくる。Google検索を学生に薦めよう。

「キミのために」「今この時を祝おう」「みんなで祝おう」「キミも参加してヨ」「世界中で祝おう」「キミのために」シンプルな英語が繰り返される。何度もなんども。だから私の英語教室は文法はご法度。身体をスウェイし、膝をたたくだけ。

日本人もミャンマー人も歌詞の重要性をおろそかにしている。
山田洋次監督はソレに反応した。歌詞の物語性に感動したようだ。

ペリー・コモが歌う『Tie a Yellow Ribbon around the Old Oak Tree』は昔から好きだった。意味を訳してみよう。大まかだが、以下のとおりだ。この歌詞こそ山田洋二監督にインスピレーションを与え、『幸福の黄色いリボン』を作らせた。高倉健の雰囲気はムショ帰りにピッタリだ。

「刑期を終え いま家に向かう 夢に見た娑婆だ 出所前に出した手紙 受け取ったかい そして今でも 待っていてくれるかい もしそうなら 合図にひとつの黄色いリボンを 古い樫の樹に 昔の約束覚えてるかい

3年 待つには長すぎたかも いいんだ もし黄色いリボンがなければ 長距離バスは降りない そのままサヨナラ すべて忘れる 悪かったのはボクなんだ

運転手さん 見る勇気も意気地もない 僕の代わりに見てほしい 古い大きな樫の樹を
僕の心はまだムショの中 黄色いリボンが心の鍵 鍵はカノジョが持っている どうかお願いだ ひとつの黄色いリボンを あの古い樫の樹に

チクショウ バス中がお祭り騒ぎ なんでだ こわごわ顔を上げた そこに見たのは古い樫の樹 黄色いハンカチが 100枚巻いてある ついに帰れた バスのみんなが祝ってくれる」

♪♪Tie A Yellow Ribon around the Old Oak Tree♪♪の歌詞が何度も軽快にリフレインする。

私はカントリー&ウェスタンが大好きだった。ギターのリズム、フィドルギター、スチールギター、バンジョー、そしてベースと、すべてがカントリー調。歌詞は半分しか理解していない。いま歌詞の重要性を知った。意味を理解すると、そこには物語が展開する。

これからミャンマーの若者とソレを語り合いたい。



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・03:トランプVSバイデン討論戦

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あまり興味は沸かなかったが、同時中継をYouTubeで見た。やはりアメリカは世界の超大国である。大統領選の行方は世界各国に大きな影響を与えた。中国・日本だけではない。
両候補の一言一句を和訳して、メルマガに載せようと考えた。

だが世界中のメディアが取り上げ、すでに論評している。今の時代は秒速で変化していく。YouTubeも国境を越えて秒速で記録される。FOX NEWS、CNN、CBS、ABCとアメリカだけでない。カナダ、NZ、オーストラリアからも、そして英国のBBCと、朝・昼・晩、世界は眠らない。

遠い昔の話しだ。とある海運会社でチャータリング(*傭船)を担当した。任された貨物船はひとり10隻ほど。ひと航海終わる前に、余裕を持って、次の積荷を手当てする。
東京マーケットで就業時間フルに次の航海の積荷を探した。

利益を生み出す適貨はそう簡単に見つからない。9-5時の東京マーケットから、ロンドン市場に切り替える。時差は9時間。ロンドン市場は日本時間午後6時にオープンする。
市況次第で、夜中になっても積荷が決まらない。夜中の11時はニューヨーク市場のオープニング時間である。

苦しい市況だと、明け方まで追いかけても決まらない。眠い目をこすりながら東京の本社へ出社する。東京にいて一日で地球を一周したことになる。その間にシドニー、ホンコン、シンガポールなど、小規模な市場だが重要なマーケットにも打診する。こうやって世界のマーケットから貨物船10隻に積荷を手当てした。

YouTubeを追いかけて、昔を思い出した。気がつくと地球を何周も周っていた。
前にもご紹介した『TV東京の豊島晋作の世界のニュース』、『及川幸久のBREAKINGNEWS』、
『高橋ダンの世界ニュースまた英語ニュース』、『町山智浩のアメリカの今を知るTVwithCNN』は新着がアップされると、ほとんど目を通している。

彼らの共通点は、WSJとかBBCとか日付と共に出典を明示してくれるのがありがたい。私の見方は右寄りとか左寄りとかでは差別しない。自分自身で判断し、どちらの見方が正しいか正しくないか、問題ごとに判断するよう気をつけている。

及川幸久は幸福の科学という大川隆法の宗教法人の幹部なので、宗教話になると無視ことにしている。高橋ダンはウォール街でヘッジファンドを学び、シンガポール経由で、日本へ帰国したアメリカ式説明が出来る変り種で学ぶことは多い。町山智浩は米国西海岸SF在住でCNN契約というところがオモシロイ。色に染まらず、そのすべてを受講させてもらっている。

これ以外に『中田敦彦のYouTube大学』は、吉本興業出身としては完全に異色だ。最初は人気のホリエモンに擦り寄ったが、その好奇心が新システムを開拓した。活字離れのいまの時代、“今”が読めない若者に、動画教室から書籍の世界へ、あるいは映画の世界へと、水先案内人役を務めている。好奇心は分野を飛び越え、核分裂を起こし始めた。


狭い日本のマーケットに飽きたのかもしれない。殻を破り英語の世界に挑戦しはじめた。
多くが賞賛する中、師匠格のホリエモンの英語にケチをつけた。ゴーン日産元CEOとの単独記者会見のことである。その一方で、いま挑戦している英語道を続けるなら、彼の英語挑戦にも限界があると見た。同じく英語道を目指す身として非常に興味が沸く。

話が段々横道に逸れていく。トランプVSバイデン討論戦がこの章のタイトルだった。
アメリカのメディアを含めて高橋ダンの筋道解説がもっとも理解しやすかった。
世界に散らばる各国市場の数字動向は、どちらが勝利するなど関係なく、マーケットはどう分析し、受け止めたかを数字で語っているからだ。

そしてまたしてもOctober Surpriseが飛び込んできた。
トランプ夫妻がコロナウィルスに感染という大ニュースだ。



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・04:積善の家に必ず余慶あり(*易経)

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ヤンゴンの屋根裏部屋にも突発ニュースが飛び込んできた。しかも嬉しいニュースが。
10月1日の母親に続き、10月3日に息子が陰性証明書と共に帰宅できるという。それを知らせる母親の声がスマホで弾んでいる。

まだ20歳そこそこだ。隔離生活にウンザリしたんだろう。
朝8時の帰宅許可と同時にまっしぐらに帰ってきた。午前9時には下階の部屋に到着した。

ひっそりと暮らしていた上下階にとってダブルハッピーとなった。再び宅配便でカネに糸目をつけず品数を頼んだ。

*善行を積み重ねた家には、必ず思いがけない良いことが起こり、幸せになる、というそうだ。純粋にそう信じよう。



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・05:打たれ強いトランプ

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日本の主要新聞、日本語のYouTubeですら、海外のニュースは生半可な解説が多い。その点、及川幸久、高橋ダン、豊島晋作は出典を明確にしながら解説してくれる。
現地時間午前2時にツイッターしたドナルド・トランプのコロナ感染は世界に衝撃を起こした。

日本でならお行儀よく、超過勤務にならない就業時間中に、しかも職場である官邸に選抜したメディアを召集して、フェースマスクをつけて、公式発表するのが慣例である。
これで長期政権が続いた。

アメリカ流とはいえ、トランプは真夜中の2時である。
いくら仕事に中毒したアメリカ人でも夜は眠る。普通のアメリカ人がそろそろ就寝という時間帯である。WHY、世界機構の名前ではない。何故、ナゼという意味である。

そのことに言及した日本のマスコミはまずいない。鵜呑みにするだけだ。
ホワイトハウス周辺で嗅ぎまわるレポーターから独自の丸秘情報が入る。日本語の新聞はすべて二次情報でしかない。

交渉上手で、クセモノのトランプが、お人好しに、真夜中にお腹が痛い、潰瘍性のなんとかなどと呟くワケがない。大統領には医療チーム、そして大統領選対策チームを初めとして、数多くの対策別チームが厳重にガードしている。一般には不利とされる大統領夫妻のコロナ感染を極秘に隠匿する作戦も考えられた。

それを夜中の2時に、しかも大統領のツイッターでつぶやかさせた。
それこそ大統領の陰謀である。そこからアメリカのレポーターは“ナゼ”を紐解いていく。
「大統領官邸で今、何が?」の最優先課題は一ヵ月後に迫った11月3日である。

第一回目の大統領選討論会はアメリカ国民に非常に不評であった。
そしてホワイトハウス官邸内においても大統領の身の回りを世話するValet(*従者)がコロナ感染した。それだけではない。

大統領側近中の側近といわれる21歳の女性顧問Hope Hicksが今年3月29日から現職に就き、大統領とはMarine Oneといわれる大統領専用ヘリコプターなどで密接に行動を共にしていた。彼女がコロナ感染者であることが直前に発覚し、念のため、大統領とメラニア夫人を検査した結果、今回のトランプ騒動となった。

官邸内の密室では、即座に医療チームだけでなく、大統領選対策本部が動き始めた。討論会の不評回復を含めて綿密な作戦が練られていった。欧米メディアの取材チームは凄い。日本の海外特派員では見逃す記事が満載である。

だからミャンマーの若者には英語を勉強しろとけしかけている。
時間が来てしまった。東京のプロバイダー殿の締め切り時間だ。

今日は前回の記事修正とお詫びをする時間もない。



■公式ツイッターはこちら

https://twitter.com/magmyanmar1




東西南北研究所




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