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<ミャンマーで今、何が?> Vol.384
2020.10.09
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■のんびりと墓場へ行こう!

 ・01: 2020年10月08日(木)午後8時発表

 ・02: 日本の叡智発掘

 ・03: トランプの非常識

 ・04: 習近平の後釜

 ・05: 自分で考え、自分から行動する

 ・06: ハッピーアワーは厳守

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:2020年10月08日(木)午後8時発表

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陽性感染者数合計:22,445名
新感染者数合計:1,012名
死者数合計:535名
退院者数合計:6,366名
現在検査中:15,581名
出典:保健スポーツ省



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・02:日本の叡智発掘

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くどいようだが、このメルマガの立ち位置を鮮明にしておきたい。
COVID-19というパンデミックスで世界中が、悩み慄いているからこそ、ハッキリさせておきたい。このメルマガはノンポリが売り物で、極左でも極右でもなければ、西でも東でもない。そのどちらかを味方することもない。

だが対立する極左・極右の考えを参考にさせてもらう。東西の異なる意見もだ。生半可な参考ではない。徹底的に意見を聞く。ソコにおのずと中道が見えてくる。世界の調和を達成するに、ソコには中正な道がある、とする儒教の“中庸”に近いかもしれない。

ノンポリだから、“こうあるべき”などという頑なな信念はない。極右・極左が、そして東西の意見が大きく蛇行するたびに、メルマガも右へ左へと舵を切る。中道を歩くためである。他人任せの気楽なメルマガだ。

日本には庶民の産みだした叡智があった。ギリシャの哲学でもない、中国の御用学でもない。庶民が産みだした叡智が、極東の“日本”という小さな島国にあった。
そんな叡智を“岡目八目”と、短くひと言で、庶民代表の八つぁん、熊さんに言わすから驚きだ。

囲碁の対局のように傍観者だからこそ、八目先までモノゴトの真相や利害得失を的確に読めると日本大百科全書は解説している。プロに対する反骨でもある。“四文字熟語”や“いろはカルタ”と軽く言うが、一つ一つ吟味すると“寸鉄人を刺す”最強の武器である。

その最強の武器を編み出した国のトップが、核戦力だ、オスプレイだと言うから情けない。学力コンプレックスだと指摘する識者もいる。実際は小学校卒業レベルに達していないのでは?“四文字熟語”や“いろはカルタ”は寺子屋でマスター(*欧米では修士号の学位)するのが最低限の作法であった。


どぶ板横丁のオンナ・子供がマスターしていたのである。西洋で機会均等法など理屈をこねくり返す、ずっと以前からそうだった。そこで日本人は優秀だと得意になる田舎の政治家は多数いた。謙遜を知らぬのである。だから世界のマスコミからヒトラー並に叩かれた。21世紀のいま、世界が見えない田舎代議士は“百害あって一利なし”である。

ドゴールにしても、チャーチルも、“寸鉄、人を刺す”言葉で武装していた。
言ってみれば文武両道である。チャーチルはノーベル賞を貰ったが、決して平和賞ではない。ノーベル文学賞で貰ったのである。それに比すと、トランプの無教養ぶりは2016年から露見していた。



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・03:トランプの非常識

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そのトランプをノーベル平和賞に推薦した、と書簡を送った極東の政治屋がいる。欧米マスコミは物笑いの種としてその見識を疑った。国辱になると押し留めた側近はいなかったのだろうか? それを諌める外交官はいなかったのだろうか? 見識を備えたメンターはいなかったのだろうか?

このメルマガはジョー・バイデンを支援するために、トランプをこき下ろしているのではない。どちらが勝とうが、ヤンゴンのメルマガには無関係だ。
メルマガが興味をもったのはトランプの勝利をアメリカのマスコミが読めなかったからだ。

トランプがヒラリー・クリントンを破ってから、徹底的にトランプ調査を開始した。これは丸秘だが、ひょんな偶然でトランプの“THE APPRENTICE”(*トランプに弟子入りする言う意味だ)というNBC製作の中国製海賊版DVD全巻を入手した。

その出所は国父アウンサン将軍のひそみに倣い絶対に明かさない。さいとうナンペイ著『アウンサン物語2015』上巻第12話:辞世の自叙伝には、
「大英帝国官憲によって執拗に詰問されたが、出所を明かすのはジャーナリストとしてエチケットに反すると頑として口を割らなかった」エピソードがある。その後、アウンサンは地下に潜行し、アモイに密出国した。

ドナルド・トランプは確かにアイビーリーグのペンシルバニア大学、しかも超名門のウォートン・スクールを卒業した。そこで学んだことは、いわくつきの不動産を安値で買い叩き、安化粧の金メッキ・ビルで錬金術を試み、高値で売り飛ばす、という超下品なビジネス手法で巨万の富を蓄積した。

さらにDVD“THE APPRENTICE”で分析すれば、トランプの人品骨柄が見て取れる。弱肉強食のアメリカン・ビジネスを煽る番組で、このリアリティ番組でお茶の間の人気者となった。だがその手法が今日、アメリカの錆びれた中東部州を産みだし、米国を完全に二分化させてしまった。

アメリカを真っ二つに割ったのだ。共和党がどうの、民主党がどうの、という問題ではない。スーパー大国のアメリカが、分断作戦を世界中に輸出してしまった。屋台骨がシッカリしていない国々は、何も考えずにアメリカをマネする。コロナに引っ掛けて言えば、アメリカはバイ菌を世界中に振りまいたことになる。

ニューヨークのダウ市況が下がれば、翌日ヨーロッパで、東京で、シンガポールで、HKですべての市況が風邪を引く。ノーベル経済学賞を貰う前のサミュエルソンの経済学を学んだ身としては、ソレが分からずに今日に至る。

だが高橋ダンのYouTubeで学ぶと、現在の狂った市況がクッキリ見えてくる。
キーワードはアルゴリズムとAIの手法にあった。高橋ダンの英語の説明もミャンマーの若人にはありがたい。

ミャンマーの若者には、聞きなれぬ専門用語が多く、戸惑うかもしれない。
だが噛んで含めるように伝達できれば、ウォール街で、あるいはシティーで、荒稼ぎできる傑物が近い将来出現するかもしれない。彼らは日本の若者よりも、はるかに老獪で、空気を読む能力も身につけている。

少なくとも実習生という奴隷待遇よりマシだろう。中国製だろうと、韓国製だろうと、構わない。ミャンマーでは安いモノ勝ちだ。5Gも目の前だ。コレひとつで世界の市況にアプローチできる。

話しは逸脱した。このメルマガではトランプを無教養な人物として徹底的にバカにしてきた。一国の大統領に礼を欠くメルマガである。そして共和党・民主党のどちらを応援するか、というポリティカル・ゲームに巻き込まれるのも一切ごめんだ。11月8日のミャンマー総選挙でも同じ立ち位置だ。ノンポリとして“岡目八目”を楽しんでいるだけである。



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・04:習近平の後釜

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例えばの話しだが、トランプの米国と手を組み、習近平を引き摺り下ろしたところで、わが祖国がトランプの餌食になることはペリー提督以来の歴史が証明されている。日本の独自性が奪われたとき、そこにはカオスが発生する。
G5、G20でのイニシャチブなど夢のまた夢である。

さらに突っ込めば、習近平を引き摺り下ろしても、習近平に輪をかけた狂った人物が出てきたらどうするのだろう。引き摺り下ろすにも作法があるはずだ。ソレを庶民の知恵から導き出そうとひたすらYouTubeを読み込んでいる。



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・05:自分で考え、自分から行動する

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Stay-At-Homeで時間はたっぷりある。人生とは決して急ぐ旅ではない。その最終ターミナルは誰にとっても墓場なのだから。ミャンマーの坊主はソレから解脱すると言っては居眠りしている。これも当てにならない。自分で考えるしかない。

昨年12月たった一月だけの約束で、ガラにもなく日本語教師を引き受けた。
その前に一週間ほど朝・昼・晩ナイ知恵を絞った。そして到達したのが庶民の知恵である。官邸主導の悪知恵ではない。日本には欧米思想にない庶民の知恵があった。

日本行きが決まっていた9人の男子学生にソレを教えた。逆に学生から教えられたことが倍返しほどあった。
先日YouTubeでTV放映された番組に出遭った。ネパールの若者が円貨換算200万円もの手数料を取られて日本に留学してきた。来日後、訳も分からす留学ビザが延長されない。移民官の説明が不明瞭だ。恨みを抱いてネパールへ帰る留学生が多発している。中国・韓国と関連づけこれら留学生を非難する意見も多数ある。

東は東、西は西ではないが、オモシロいことに中国・韓国・日本への留学組みは、その国を嫌いになって母国へ帰る。欧米、特にアメリカへの留学組みは、その国をより好きになる傾向があるようだ。もちろん例外はある。縦割り行政の打破、ハンコ行政の廃止、では解決できない問題である。

このメルマガで主題にしているのは、21世紀になったというのに、世界が見えない島国が大陸にもあるし、救い様のない島国も存在する。繰り返すが21世紀の話である。
パンデミックスで人類が大量に亡くなる時代に、さらに人口削減を狙って戦争勃発を挑発する、勇ましくも愚かな政治家が多すぎるような気がする。

祖父たちが、父親の世代が、そして銃後を守った祖母たちが、母親の世代が、どれほど悲惨の道を歩いてきたか、歴史をしっかりとバトンタッチしてこなかった国々が多すぎるような気がする。そんなことをヤンゴンの屋根裏部屋で考えている。

他人事のようにOK Boomerに責任があると、責め立てるのは簡単だ。だが世代は替ろうと、ひとりひとりの頭が、考えつくした上で、自分から行動に移すところに、コロナ・チャンスが生まれるのでは?

ヤンゴンに話を戻すと、与党NLDのシンボルカラーは赤である。対する最大野党のUSDPは緑。ヤンゴンの下街を散歩すると、7・8階建てのビルの上階で毛布ほどの大きさの赤いシンボル旗がバルコニーに張り出してある。

サイカーの運転手も、タクシーの運チャンも、色別で精一杯支持政党を鮮明にしている。
アメリカでも彼らは共和党、民主党の旗幟を鮮明にして、しかも徒党を組んでデモを行う。
日本は批難はするが、派閥のボスの票読みで体勢が動いたり、自分で行動することは稀だ。
ミャンマーの方がはるかに民主化が根付いている。

アメリカは11月3日、ミャンマーは11月8日、紆余曲折はあっても決着はつく、それまでは副大統領の対決だろうと、第2回目、第3回目の大統領候補の討論だろうと、忘れてその日を待ちたい。果報だろうと、悪い結果だろうと、時が解決してくれる。



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・06:ハッピーアワーは厳守

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午後5時になると、ヤンゴンの屋根裏部屋ではハッピーアワーが始まる。難しい話は一切ナシ。ビールだ、ワインだ、ラム酒でもOKだ。酒が飲めなければジュースでも構わない。
そこで思い出した。

ウォッカをオレンジジュースで割ると、カクテルが出来上がる。スクリュー・ドライバーというカクテルだ。

酒の飲めない女性が注文する。“Screw Driver! But without Vodka!”なんて洒落たセリフを学んだのはどの映画だっけ?
私の英語教室は敬虔な仏教徒の国ミャンマーの女性にも転用できる。

サーフィンしていたら、久しぶりにドン・ホーの甘い歌声に出遭った。♪タイニー・バブルズ♪実に懐かしい。一世を風靡したハワイアンだ。
♪♪ワインの中の小さなバブルが、ハッピーにしてくれる。いい気分にしてくれる♪♪

本当だ。もうひとつの“Pearly Shell”も悪くない。♪真珠貝の歌♪だ。日本人の真珠採りは、オーストラリアまで潜りに行った。戦前の話しだ。ミャンマー最南端タニンタリー管区では日本の真珠会社がマーグイ諸島で活躍している。




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