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<ミャンマーで今、何が?> Vol.407
2021.02.12
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■盲人、巨象を撫でる!

 ・01: 2021年02月11(木)午後8時発表

 ・02: 今日は何の祝祭日?

 ・03: パンロンとは山奥の小さな町

 ・04: 悪人はシュウキンペイ1人ではない

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:2021年02月11(木)午後8時発表

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陽性感染者数合計:141,522名
新感染者数:35名
死者数合計:3,184名
退院者数合計:128,981名
現在検査中:名(*数字判明せず)
出典:ミャンマー連邦・保健スポーツ省



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・02:今日は何の祝祭日?

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確かに今日から中国の春節が始まる。それをミャンマーの祝祭日にするのは絶対にオカシイ。
老婦人から教わった話しに戻ろう。
第74回目の国旗掲揚の日? 計算すると1947年に何かが起こった?

その通りで、1947年2月12日にシャン州のPanglong(*ビルマ語発音ではピンロン)でアウンサン将軍が辺境地域の主要民族であるシャン、カチン、チンの代表と政治交渉し、英領ビルマ全域の一括独立を目指す方向で合意が形成され、2月12日にアウンサンを含む23人の代表者全員が協定に調印した。

これをパンロン協定と呼ぶ。調印した三民族は、独立後のビルマ連邦に加盟し、国防権と外交権は連邦政府に託すものの、内政においては一定の自治権が保障されることで納得した。
(*根元敬著『物語ビルマの歴史』中公新書)

その前月厳寒のロンドンで「アウンサン=アトリー協定」が締結された。その中でビルマの独立は辺境地区を含む全住民の合意を条件に認めるとされていた。このためアウンサンは帰国後ビルマ管区外のシャン州に飛び、三民族だけの藩王(*ビルマ語ではサオボアだが、インドのマハ・ラージャに相当)と苦労して締結したのがパンロン協定である。

その年1947年7月19日にアウンサンは大英帝国が建造したヤンゴンの旧総督府で暗殺され、その半年後の翌年1948年1月4日にビルマは大英帝国から独立できた。だが立役者のアウンサンはこの世にいない。“国父”という名誉の敬称が歴史に残されているだけである。



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・03:パンロンとは山奥の小さな町

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時は移り2016年に民政のスーチー政権が誕生した。
いの一番に着手したのが“21世紀のパンロン協定”である。ネウィン時代から今日に至るまで少数民族武装組織はミャンマー国防軍によって、“旧パンロン協定”は反故にされたとして、テインセイン前政権も、スーチー政権ですら、そして今回のクーデター政権をまったく信用していない。

スーチー政権とはいえ国防省、国境関係省、内務省の主要三省は、2008年憲法上スーチーの管轄外で、この国の上級将軍である陸海空三軍最高司令官が掌握している。

アウンサンスーチーという女が“旧パンロン協定”締結者の娘だということは承知しており、スーチーの必死の呼びかけに対して、少数民族武装組織代表は“21世紀のパンロン協定”締結準備委員会に不承不承、しかもバラバラに参加しているのが実情である。

彼らは国軍に対して何度も騙されたと不信の気持しかない。当初はミャンマー国内での会議は、一網打尽にされる怖れがありと絶対に受諾せず、警戒感を募らせた。

そこで漁夫の利を狙う中国および隣国タイの軍事政権は会談場所の提供を申し入れた。
くどいように説明するが、安易なメディアはスーチーは中国の言いなりだ、自分で取材もせずに暴言を吐くが、準備委員会の具体的交渉になると、スーチーの管轄外である国防省、国境関係省、内務省およびそれを掌握するミンアウンラインの強硬意見がお互いの緊張をさらに強めることになる。



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・04:悪人はシュウキンペイ1人ではない

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さらに複雑な現状を述べると、辺境地区に偏在する少数民族武装組織の全部とは言わないが、中国国軍である人民解放軍から中古の、場合によっては地対空ミサイルを含む最新の近代兵器を供与されているとの極秘情報がインテリジェンス筋から流される。

特に麻薬生産で注目されるWa族自治区では中国語が共通語で、外国人はもとより、ビルマ人の侵入も生命の保障がない魔境である.

ウワサでは、この地域およびさらに南部のゴールデン・トライアングルを管轄するミャンマー国軍の地域司令官になると巨万の富が蓄積できるという。複雑な話しをトライアングルに絡めて三乗位いさせると、国軍の地域司令官と現地麻薬王との間で当然ウラのさらなる裏取引が極秘裏に・・・ということらしい。

昨日YouTubeが暫く繋がった。WiFiがOKになった印である。
何とか大学の門外漢の教授がクーデターの解説をしていた。

「いまこそ日本の出番です。第二次世界大戦から国軍と太いチャネルを築いてきたのは日本です。国軍と話ができるのは日本しかありません。日本はこのチャンスを逃してはいけません」TV司会者も感心して聞いている。

私は気分が悪くなった。
ムシャムシャしてきた。朝からビールに手が出そうだ。いけない、いけない、もう少し大人にならなくては。このレベルの大学教授を量産するのが教育なのだろうか?

予定していたのは国軍資金確保のシステム解明だったが、その気が削がれた。
クーデター政府はかなり危険な兆候を発揮し始めた。
今日は金曜日、土・日頭を冷やして、さらなる複雑国家話しを続けます。

これから発信に挑戦。

ただいまのヤンゴン時間2月12日(金)ちょうどお昼の12時。ヤンゴン発信が成功するかどうかは私の過去の悪事次第。因果応報。ナンマイダ、なんまいだ。


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