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<ミャンマーで今、何が?> Vol.479
2022.01.28
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■ 問わず語りの昔話

 ・01: 大人の世界、プロを目指す!!

 ・02: 庶民イジメを楽しむクーデター政権

 ・03: 取り急ぎ原稿送付

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:大人の世界、プロを目指す!!

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命名「ヤンゴン”農”学校」は何人かの賛同は頂いた。だが相手は”なべ釜”を叩くだけで「国家反逆罪」に陥れる気違いである。知ったかぶりのVPN(=Virtual Private Network)禁止も同様だ。
言葉遊びとはいえ、もう一捻りしないと、どんな獄門にかけられるか分かったものでない。

その点日本語はスパイごっこに適した言語である。”NO”とは密かに「脳学校」も意味する。生徒たちに高度の頭脳教育を施す積もりだ。脳病院でも救いようのない軍人連中に、必殺のトリックを仕掛ける訓練を施す。武力に対し武力では勝負しない。あくまでも頭脳で勝負する。だが”能”ある鷹は爪を隠すと言う。秘策は梁山泊のアマゾネス、そしてずば抜けて出来の悪い若者と練った上でお伝えしたい。

話題を変え昔話をしたい。
大学を卒業すると海運会社に入社した。2年半の経理で待望の営業に配置換えとなった。
海外からチャーターした船舶を10隻ほど一人で配船するセクションだ。もちろんすべて外国航路である。
そこから英語に泣かされる人生がスタートした。それだけでない。ちっとした見逃しが大事故に繋がる恐ろしさも学んだ。

余談だが、これらの文章には主語がない。これこそ外国人を煙に巻く日本語の優れた特徴で利点でもある。その最大の特色を教えずに、ビルマ語は日本語に似ていると、ここヤンゴンでは安易に日本語教育が開かれている。話を本題に戻そう。

M&Aされたワタシの出身母体は竹橋のパレスサイドビル6階にあった。毎日新聞社と同じビルである。至近距離には大商社の本社ビルが幾つもあった。
あるとき担当していた外国籍船が事故を起こした。一報が入ると課長は即座にワタシを帯同して荷主である大商社に謝罪と説明に行った。先方も課長と担当スタッフが対応してくれた。近くの部長にも挨拶した。その部長の指示で応接室が用意された、

課長および担当スタッフからは詰問調の鋭い質問が飛んできた。ワタシの上司はああ言われればこう応え、こう言われればああ応えて、まったくビビッていない。頼りがいのある上司だった。大商社の部長がニヤニヤしながら最後に口を開いた。「このあと時間はありますか?少し早いが付き合ってもらえませんか?」。時間は夕方5時を回っていた。この事件の決着がつかぬ限り会社に戻れない。同じメンバーで、とある小料理屋に席を移した。そして手の込んだ料理が供され日本酒まで出てきた。

日本は資源に乏しい。鉄の原料である鉄鉱石、煙を出さない良質の石炭、アルミの原料となるボーキサイト、肥料原料となるリン鉱石、ソーダ工業の原料となる工業塩、紙の原料となる南洋材・北洋材、化学工業を支える原油・天然ガス、何から何まで輸入に頼っている。これらの基幹産業に原材料を提供するのが商社である。その供給先を求めてアフリカ大陸から豪州、中東、インド亜大陸、東南アジア、北米・中米・南米、シベリア・中国と世界を股に駆けて活躍するのも商社である。すなわち出荷主および受荷主という重要な両サイドを開拓するのが商社機能である。それだけではない。日本の基幹産業が付加価値をつけて製造した鉄鋼製品、自動車などを、世界を相手に売り込むのも商社のネットワークである。

話しは長くなるが、商社の輸入そして輸出という輸送部門を一挙に担当するのが海運会社の仕事である。大商社の部長とは言ってみれば天皇のような存在であった。その部長がこの宴席でワタシの上司をねんごろにモテナシている。「教えて欲しい!」と最初から下手に出て、船舶の何たるかについて貪欲に吸収している。大商社の天皇がである。話題は喫水線のドラフトマークにも及んだ。北米大陸の五大湖やミシシッピー川のフレッシュ・ウォーター、塩分濃度の高い赤道近くの海水、それらが入り混じる河口域のブラッキッシュ・ウォーター、液体の比重で船の浮力は大きく異なる。最大の積み高を目指すのが海運会社である。
話題はタイタニック号処女航海の大惨事にも触れた。隔壁の水密性、SOSの救難信号、救命艇の収容人数など。この海難事故が翌1913年にロンドンで行われた海難防止の国際条約の引き金となった。大きな海難事故が起こるたびに、世界中の専門家が集まり輸送携帯が検討され、輸送のカイゼンにつながることも理解してもらった。

商社初体験の青二才は緊張で汗びっしょりだった。注がれたビールにも口をつけられなかった。だが散開時には一息で飲み干す勇気まで出てきた。
雷が落ちるものと心の重い訪問だった。事故説明をする上司の沈着冷静な態度、言い訳でもなく安易に頭を下げるのでもない。誠実さに満ちていた。簡潔で論理的な説明。基本的な船の構造から説き起こし、プロペラ軸受けから海水漏洩の工夫、荒天でハッチ蓋から海水が浸入するリスク、どのような質問にも、その場で答えられる豊富な知識量に天皇も感心していた。そして海損ダメージの保険会社への対処まで説明された。すべては職人とも思えるプロの切れ味だった。

その一方で天皇の一言一言にも凄みがあった。しかも老練であった。
この夜は商社にご馳走になり、手土産まで用意してくれた。菓子折りを貰ったのではない。手ぶらの手土産である。

担当船が入港すれば日本全国どこでも、時には海外でも、商社の若い担当者を同道し、現場研修を施してほしいとの依頼を受けた。それは青二才の私の仕事となった。
チャーターした外国籍の船長・一等航海士、時には機関長の協力を得て、商社の若いスタッフに特別仕立ての荷役作業を企画した。これは私自身の勉強となった。その日の締めはメスルーム(*貨物船の食堂)で船長・一等航海士の協力で、アラスカ産魚介類やカリフォルニア産サンキストオレンジ、海運会社の特権でこれらは無税で積み込まれた食料である。それに洋モク・洋酒で歓待できた。下手な英語も場馴れしてきた。大したことではないが、その後もC/P(*チャーターパーティー)の解釈などで商社からは頼りにされ電話が掛かってきた。それだけではない。新入社員が入社すると、商社の課長から「うちの若いのを教育してくれ!」と頼まれるようになった。こうして商売の潤滑油が動き始めた。相手に敬意を払う礼儀は守るが、今流行のへりくだった”忖度”ではない。

一方私から見たら雲の上の話もしておきたい。
上司は上司で、自分の上司である船会社の部長とともに、大商社の天皇そして課長を相手にマージャンの卓を囲む関係が出来上がった。

私の入社年度は団塊の世代の2年前である。これを二・三年続けて、チャーター船の配船担当に加えて、社内でも営業部の新入社員教育の鬼軍曹となった。課長の凄腕からすると天と地の差があるが、直属の上司・課長が目指す目標である。その当時の課長・係長クラスは弊社ではほとんどが高校卒であった。一様にソロバンの名人で計算が速く海運全体を熟知している。それ以上に大学卒業など甘ちょろいお坊ちゃんだと骨の髄まで思い知らされた。職人技を思わせるプロの凄腕、そして大商社の部長が見せてくれた人心掌握術。プロの凄腕を垣間見た最初の海運事故であった。



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・02:庶民イジメを楽しむクーデター政権

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昨1月27日から本日28朝にかけてのヤンゴン下街の停電状況を記録しておきたい。
1月27日午前07:15-午前07:35=00h-20m
1月27日午前10:40-午後12:15=01h-35m
1月27日午後18:40-午後21:15=02h-35m
1月28日午前06:30-午前09:30=03h-00m

停電など経験したことのない海外在住の若者にはピンとこないかも知れない。
深夜の停電は真っ暗闇の中で横になりエネルギーの消耗を避ける。
冷房も扇風機も使用できない。冷蔵庫まで電気が切れる。
暑くなると窓を開ける。すると蚊の大群が襲ってくる。蚊帳を吊っても少しの隙間から入ってくる。

朝餉、夕餉の時間帯は料理はほとんど電気製品に頼る。
自宅内に備えてある貯水タンクが空っぽだと生活用水に困る。停電だと注水ポンプが使えない。
トイレも一回流すと、二回目以降の水が補給されない。
停電が続くと強力な散水車でMAHに憂さ晴らしの一発をぶちかましたくなる。

だが愚者を相手にするのはバカらしい。
植物相手の種子学に専念したい。

ここには書かないが、巷では悲惨な撲殺・殺傷事件が風の便りに聞こえてくる。



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・03:取り急ぎ原稿送付

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この一週間同じような環境で、原稿作成が一日一日と遅れてしまった。
今回は再度、再再度の停電におびえ、内容のない報告でプロバイダー殿に生存確認だけ出しておきたい。
ヤンゴン只今の時間1月28日(金)午後1時20分

この話には追加がある。
発信する前に念押しの推敲を行った。それにモタモタしてしまった。
午後1時30分。再度停電になってしまった。今度はこれまでの最長の停電時間となった。
電気が回復したのは午後10時25分。すべての気力を失ってしまった。
もう一度原稿を読み直したうえで発信に挑戦したい。
ただいまのヤンゴン時間1月28日(金)深夜零時。

東西南北研究所





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