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<ミャンマーで今、何が?> Vol.483
2022.03.23
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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■ お見舞い御礼

 ・01: それでも世界の火薬庫

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01:それでも世界の火薬庫

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多くの読者から激励の言葉を頂き、感謝感謝です。お陰様でどん底から這い上がる気になりました。

特に全盲のTTさんからは、医学的な所見を頂き、まるで掛かり付けのドクターを抱えている気分になりました。それどころか、モバイルバッテリーの解決策などTTさんならではの細部にわたるご指導に、身に沁みる有難味を感じています。
全てが物価高で緊縮財政を強いられている生活で懐と相談してみます。

先日も一階から上階への水道吸い上げポンプが故障し、工事費込みのポンプ代金は予想を一桁超えました。

今後は両目の慣らし運転、スマホ習得のため、メルマガ一回に“一目次”程度にしたいと思います。

ここから本題に入ります。
今回は国軍内部の権力闘争です。
それだけではなく、ミャンマーは世界の火薬庫で有り続けるとの警鐘です。

ミャンマーNo.1の政商はMr.テイザーで単主絵の懐刀でした。この“二人三脚”時代は長く続きました。

そこに単主絵の孫を取り込んだのが、No.2の政商Mr.ゾウゾウです。ミャンマーサッカー協会の会長です。彼の出身地イラワジ管区の名前を冠したFCで秘蔵子の孫をプレーヤーに仕立て上げました。
気が付けばMr.ゾウゾウには高速道路の請負事業が舞込み、今では飲料ジュース、ガソリンスタンド、金融保険業など巨大コングロマリットの大会長です。
下っ端の船員出身でシンガポールから日本に渡り、中古車輸出入を学び、日本との結びつきも深い叩き上げの苦労人です。ティザーが不遇を囲う中、実質政商No.1と言えるでしょう。

次のランクにゼイカバー・グループがいます。ヤンゴン一等地の開発などを一手に握る巨大利権集団です。今回はその会長Dr.キンシュエ一家の話です。

その会長と息子が一昨日突然逮捕されインセイン刑務所に叩き込まれたとのBreakingニュースが入ってきました。第二報では二人共警官に頬を殴られたとのこと。

この息子は妖艶な映画女優ナンダー・ラインを娶り、会長の娘はかっての国軍序列ではNo.3のトゥーラ・シュエマンの息子に嫁いでいます。

シュエマンはご存知のネイピードのクーデターの乱で、国軍与党の会長の座を追われました。そして池に落とされた犬となりました。スーチーとの蜜月・別離など詳細はメルマガのバックナンバーを参照してください。

ということで、絶大な権勢を誇っていたDr.キンシュエに現在のクーデター国軍が手を出したということは、壮絶な権力闘争が始まったと見るべきである。

最近はウクライナのニュースばかりで、ミャンマーの影が薄くなったとお嘆きの外国人が多いと噂に聴く。
トンデモナイ。

MAHとロシア、そしてプーチンとの異例で異常な関係も有名である。

ゼレンスキーの活発なマスコミ活用術に比して、元KGBトップであったプーチンのマスコミ操作は余りにも老化している。プーチンを熱烈応援するのは勘が人一倍劣ったミャンマーの総司令官ぐらいのものである。

だからプーチンが国際社会から追い込まれると、勘の劣った総司令官がネイピードの山奥に逃亡御殿を用意するかもしれない。

今回ミャンマー入りするカンボジアの調査委員会特使との綱引きを見ていると、決して荒唐無稽な話ではない。空気が読めない総司令官ならありうる話である。

だから地球の裏側のウクライナと言っても、ミャンマーに直結した話になるかもしれない。激動の世の中は何が起こってもおかしくない。それに備えたい。

ところでDr.キンシュエだが、シュエマンに関する情報はまだ聴こえてこない。この国の伝統は池に落ちた犬にも石を投げ付ける。第2報を入手したらまたお届けしたい。

書き忘れたが、これは国軍内の権力闘争だけでなく、国軍内部の外貨不足、ひいては資金不足を如実に語っている。

以上

東西南北研究所



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