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<ミャンマーで今、何が?> Vol.499
2022.06.26
http://www.fis-net.co.jp/Myanmar

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━━【主な目次】━━━━━━━━━━━

■英語道が究極のソリューション?

 ・01: 二人の人物

 ・02: 相手の武器で対応する和式英語

 ・03: アマゾン・ドット・コム

 ・04: アマゾネス

 ・公式ツイッター(@magmyanmar1)

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・01: 二人の人物

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1859年横浜に遊び蘭学の無力を痛感、“英学”に転向した人物がいる。
翌1860年咸臨丸(かんりんまる)に艦長の従僕として乗込み渡米した。さらには1862年には幕府遣欧使節団の探索方としてフランス・イギリス・オランダ・ドイツ・ロシア・ポルトガル6カ国を歴訪し世界を覗いた。
これが水平線の彼方に夢を託し、激動の日本に慶應義塾を創立した福沢諭吉の源流である。

同じく激動の時代に“英学”を目指したもうひとりの人物がいる。
肥前国(ひぜんのくに)に生まれ、1864年佐賀藩主に経済政策を建言し、藩の代品方として長崎ー兵庫間を往来した。
このころより長崎でオランダ系アメリカ人宣教師フルベッキに“英学”を学び、翌1865年長崎に鍋島藩の英語学校・致遠館(ちえんかん)を設立し、その経営に当った。
だがこの人物は一度も洋行したことがないそうだ。洋行せずとも海外は学べる。
これが激動の時代に早稲田大学を創立した大隈重信の源流である。

蘭学が風靡した時代に、“英学”を選び取った二人のヒーローにサムアップ(好感度)し、Subscribeボタンを押したい。

だが慶応かワセダか? 早稲田かケイオーか? などというちっぽけな問題を論じているのではない。

日本人にとっての外国語の源流を辿るうちに行き着いたのが“英学”である。そしてこの二人を日本における英語道の源流と断定した。

札幌農学校の学長クラーク博士、明治学院大学のヘボン(英語だとヘップバーン?)、津田塾の津田梅子、上智大学のイエズス会、国際基督教大学、同志社の新島襄など、錚々たる名前が浮かんだが、いずれも宗教絡みを理由に排除した。

そして日本における英語道の源流は
福沢諭吉と大隈重信であると独断的に決定した。



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・02: 相手の武器で対応する和式英語

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だがヤンゴンにおける英語道は、政府のマウスピース(広報担当)と言われる日刊英字紙GNLMに限る。
“目黒のサンマ“、落語界の高級料理“酢豆腐”に匹敵するくらい格調の高いものである。

愛読者の一人として、また英語道の学徒として、アマゾネスには第一面から第16面のスポーツ欄まで、行間を読みこなせと叱咤激励している。

彼らが提供するマウスピースのみが教材である。そこがミソである。

若者は複雑国家であるミャンマー学の博士課程を目指す。
秘密の軍事法廷で詰問されても、やましいことは何もない。

とは言え、最近は下街もかなり物騒になってきた。制服組の悪あがきもあり、アマゾネスたちの貧乏部落にまで捕物帖の追手が迫ってきた。
しかも草木も眠る丑三つ時(午前2時過ぎ)の深夜である。

追手を煙に巻くため、しばらくは鳴りをひそめて、とぼけた話題にすり替えたい。だが賢明な読者は真意を読み取って欲しい。



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・03: アマゾン・ドット・コム

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アマゾネス連想で、ジェフ・ベゾス(Jeffrey Bezos)に話をすり替えたい。

1964年生まれのベゾスは1987ー1989年の2年間、東京で活動した。まだ20歳台前半の若者である。
若造時代のベゾスが東京に来なかったら、今日の怪物企業は出現しなかったと言っても過言ではない。

クロネコヤマトの個人宅から個人宅という宅急便に異常な関心を示し、そのノウハウを徹底的に研究し、そのシステムを盗んだのである。

東京にもヤンゴンにもバイク宅配便は星の数ほど居る。だがジェフ・ベゾスの感性をもつものは一人もいない。

その物語を聴くアマゾネスの瞳にShooting starがキラリと光る。
彼女たちこそ、ここヤンゴンで国際企業を立ち上げる未来の小惑星である。

アマゾン・ドット・コムは1994年に創設、1995年に事業を開始した。ベゾスが自宅ガレージにコンピュータを置き、社員4人でオンライン書店を運営したのが始まりである。

1990年代後半に世界各地でオンラインショッピングの需要が高まると、CDやDVD、ソフトウェア、ゲーム、電化製品、家庭雑貨、玩具、飲食物、衣類など新たな商品分野へと事業を急速に多角化した。

1997年に株式を公開、2001年に初めて四半期決算で利益を計上した。
1998年イギリスとドイツ、2000年フランスと日本、2002年カナダ、2004年中国に現地法人を設立している。

業界でも先端的な技術をもち、クレジットカード決済、代金引換、おすすめ商品機能などの各種サービスを提供。
特にワンクリックオーダーのシステムはアメリカで特許をとり国際的に有名となった。
このように革新的で大胆な経営がGAFAMを代表する国際企業を作り上げた。
東洋の島国では出る釘は打たれる。だが世界市場では歓呼とともにスタンディング・オベーションで受入れてくれた。



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・04: アマゾネス

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アマゾンそしてアマゾネスの語源はウィキペディアで深堀できる。そちらを参照願いたい。

メルマガが遠吠えしたいのは、アメリカ人のジェフ・ベゾスがアマゾンを名乗るなら、ヤンゴンの若き乙女がアマゾネスを名乗って何が悪いということである。

この国はご承知の通り、朝令暮改の法律でがんじがらめの窮屈な法治国家と誤解されている。サニーサイド・オブ・ザ・ストリートを歩きたがる外国人ならば、そのとおりである。

だが下街に入ると、現地の庶民は高温多湿を嫌いシェードサイド(日陰側)を好んで歩く。
そこはアル・カポネを連想させるスピーク・イージーの無法地帯である。
すべてはマニー・トークス(カネが物言う)の世界である。

アマゾネスに物騒なハジキは要らない。スマホの連射で敵をなぎ倒すと知的な英語道を特訓中である。
帰国子女の安っぽい英語ではない。ヤンゴン発の骨太英語である。

なおヤンゴンのアマゾネスは特定の個人を指すのではなく、若き次世代の乙女たちを総括的に表現したものである。

果たしてVol.500号の節目は訪れるのであろうか?です

以上
東西南北研究所



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