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<ミャンマーで今、何が?> Vol.67
2013.10.23

http://www.fis-net.co.jp/Myanmar


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■今SEAゲームに向け邁進中

・01:大統領が開会式・閉会式場を視察
・02:第27回SEAゲームを歓迎
・03:競技場の諸設備が徐々に完備
・04:ネイピード国際空港に入管カウンターを開設
・05:第27回SEAゲーム全種目の入場券を発行
・06:柔道の選抜大会が開催される
・07:ミャンマーの女子サッカーに金メダル期待
・08:トラック競技の75名がコーチから集中訓練を受ける
・09:SEAゲーム出場のホッケー競技選考会
・10:ムエイが競技種目に採択される
・11:SEAゲーム応援で全国を自転車行脚
・12:足漕ぎボート競争なら金メダル独占

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国営日刊英字新聞“ニューライト・オブ・ミャンマー”はこれまで欧米のマスコミから政府のマウスピースとして蔑まれてきた。マウスピースとは本来、管楽器の吸口やボクサーが口にくわえて口内裂傷を保護するゴム製器具のことである。だが、欧米のマスコミは政府の代弁者という意味に使用し、特に中国、ソビエト、北朝鮮など全体主義国の政府広報機関紙(新華社やプラウダ)をマウスピースと称して差別してきた。

ところが、過去2年半の画期的な国内改革を評価したのか、この政府系日刊紙にマウスピースは使用されなくなった。それどころか、最近の欧米のマスコミはこの新聞からも情報を得ようとしている模様で、その主要記事は重要なニュース源となってきた。

この新聞の面白さが分かるには若干のコツが必要とされるが、慣れてくるとミャンマーが今、どの方向に向かって邁進しているのかが行間に浮き上がってくる。最近のそれはシー・ゲーム一色である。英語表記ではSouth East Asian Game = SEA Gameで、アセアン諸国内でのオリンピック競技を意味する。今回はそれを特集してみたい。年配の方なら、2020年ではない1964年(昭和39年)の東京オリンピックとオーバーラップさせて読み進めるとミャンマーの意気込みが見えてくるはずだ。


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01:大統領が開会式・閉会式場を視察

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テインセイン大統領は間近に迫った第27回SEAゲームの準備状況を視察するため10月20日朝、首都ネイピードのウンナ・テイディ・スタジアムを訪れた。このスタジアムではSEAゲームのハイライトとなる開会式および閉会式、そしてサッカー競技が予定されている。全33種目の競技会は4地区に分散され12月11日から22日まで開催され、総計4,350個のメダルが競われることになっている。同行したのはこのSEAゲームの組織委員会パトロンを務めるウ・ニャントゥン副大統領以下の高官たちで、大統領は中央政府・諸大臣・スポーツ選手・国民が一丸となってホスト国としてこの競技大会を成功させてほしいと語った。そのためには各省庁間での協調が不可欠で、選手たちもベストを尽くすようにと発破を掛けた。そしてSEAゲームを主催することはミャンマーの若者が輝く未来を切り開くのに役立つと指摘した。新聞第一面の写真には緑の芝生を見渡すスタンド上段で大統領一行に笑顔で説明する、この競技場の施工者でミャンマー・サッカー連盟の会長でもあるゾーゾー氏が並び立っている。



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02:第27回SEAゲームを歓迎

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10月16日、首都ネイピードの宝石博物館前のアーチに第27回SEAゲームを歓迎する横断広告が堂々と掲揚された。開催期日が近づき、各省庁は協調して同ゲームを盛り上げる一環としてこの横断広告の掲揚を決定した。



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03:競技場の諸設備が徐々に完備

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ネイピードには30,000人収容できる競技場が2つあり、ひとつはゼイヤティリ競技場で、もうひとつはウンナ・テイディ競技場である。ここではサッカー競技、体操競技、水泳が行われ、11月24日に正式オープンとなっている。特に後者では12月11-13日の3日間開会式が行われることになっている。ミャンマーは第27回SEAゲームの主催国となるが、これは44年ぶりのことである。



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04:ネイピード国際空港に入管カウンターを開設

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第27回SEAゲームを目前に控え、ネイピード国際空港に国際基準並みの入管カウンターが10月19日に開設した。特にアセアン各国から参加する選手たちの入出国手続きをスムースに行いミャンマーのオモテナシを目的としている。



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05:第27回SEAゲーム全種目の入場券を発行

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競技会はネイピード、ヤンゴン、マンダレー、グエサウン・ビーチで12月11日から22日まで開催されるが、開会式・閉会式・サッカー競技を除く全32種目の入場カードが発行されることになった。

すでに開会式・閉会式・サッカー競技の入場券購入者は入場券を提示すればどの競技場にも入場できる。この無料の入場カードはネイピード、ヤンゴン、マンダレーで手に入るが、詳細は後刻日刊紙に掲載する。



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06:柔道の選抜大会が開催される

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10月17-18日、ミャンマー柔道連盟の主催でSEAゲーム選抜のテストマッチがネイピードのウンナ・テイディ室内競技場で開催された。このテストマッチは男性・女性それぞれ8階級に分かれており、選抜された選手は第27回SEAゲームに参加する。ミャンマーの選手団はすでに強化合宿に入っており、大会でのメダル確保が期待される。

なお、この選抜試合は第27回SEAゲーム組織委員会のパトロンであるウ・ニャウントゥン副大統領をはじめ政府の関係高官たちも参観し、本大会での選手たちの活躍を激励した。
本競技大会は12月18-21日ゼイヤティリC複合体育館で開催予定で、この競技場はA・B・C、3つの複合体育館から成り立ち、セパクタロ、バレーボール、Pakcek Silat、柔道の競技会場となる。それぞれの体育館はエアコンが設置され、3,000名の観客を収容できる。 


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07:ミャンマーの女子サッカーに金メダル期待

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SEAゲームの女子サッカーは12月9日から21日まで、マンダレーのマンダラ・ティリ・スポーツ競技場で開催されるので、マンダレー市民はこの女子サッカーをたっぷりと楽しむことができるだろう。

ミャンマー・サッカー連盟事務局は女子サッカー・チームが優勝を狙って必死の訓練を続けていると語った。女子チームはアセアンのゲームだけでなく、その他の国際試合でも良い結果を残しているが、過去のSEAゲームではいつも銀ないし銅メダルで優勝の経験は無い。したがって今回はなんとしてもホスト国として優勝を勝ち取りたいとしている。



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08:トラック競技の75名がコーチから集中訓練を受ける

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SEAゲームで入賞するために選手たちは必死で努力しているとトラック競技連盟の事務局が語った。前回のSEAゲーム以降、ミャンマーの選手は訓練を受け、ヤンゴンとネイピードの陸上競技キャンプで訓練は行われてきた。2013年3月にはヤンゴンとネイピードの選手がネイピードで合同合宿に入り、トラック競技の選手約200名が訓練を受けてきた。その内、75名が最終選考に残り、現在ネイピードのゴールドキャンプで31名のコーチから訓練を受けているとトラック競技連盟の事務局が語った。SEAゲームでは60名以上の選手が出場することになっており、メダルの獲得を期待されている。トラック競技は30,000人を収容するネイピードのウンナ・テイディ競技場で12月15日から19日にわたって行われる。


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09:SEAゲーム出場のホッケー競技選考会

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ミャンマー・ホッケー連盟が主催する国内トーナメント試合がSEAゲームの選考会として10月27-30日にテインビュー・ホッケー競技場で開催される。



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10:ムエイが競技種目に採択される

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第27回SEAゲーム実行委員会は10月18日トゥワナの国立No.1室内スタジアムで特別委員会を開催し、アジア諸国オリンピック委員会からの推薦によりムエイ(Muay)の競技種目採択を協議し、その採用を決定した。



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11:SEAゲーム応援で全国を自転車行脚

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第27回SEAゲームの成功を祈願してウ・ティンウー(50歳)は10月21日朝1,000マイル10日間の自転車行脚の旅に出発した。その行程はネイピード近くのピンマナを出発点としてタウングー・バゴー・ヤンゴン・レッパダン・ピーイー・タンドウィンジー・マグウェー・タミジャン・マンダレー・メイチーラを経由してネイピードのゴールドキャンプ・スポーツ村となっている。出発点はピンマナ町区にあるミャンマー・サイクル連盟前で、まずここに10本のチークの苗木を植林し、通過する町区の担当官にチークの種子50粒を配布する予定にしている。第27回SEAゲームに参加する各選手たちを精神的に鼓舞することが自転車行脚の動機になっていると同氏は語った。



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12:足漕ぎボート競争なら金メダル独占

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シャン州のインレー湖では世界でも珍しいボートの足漕ぎが伝統的に行われている。もしこの競技がSEAゲームに採用されたらミャンマーの金メダルは100%間違いない。だが、残念ながらアセアン諸国のみならず、世界中のどこを探してもこの競技に参加可能な資格ホルダーが見つからないのが現状である。

この通り、第27回SEAゲームの記事が続々と続く。その行間からはテインセイン大統領の意気込みが強烈に見えてくる。海外のマスコミはただ単にアセアン地域の運動会ほどにしか見ていないかもしれないが、テインセイン大統領にとっては悲願のアセアン諸国連合のホスト国という大舞台が来年に迫っている。それは大改革を目指すミャンマーにとってはその実力と国威を示す本舞台であり、テインセイン大統領にとっては新政府の初代大統領としての千秋楽でもある。

その前哨戦が2013年年末に開催される第27回東南アジア競技大会である。ミャンマー国は一丸となってこの日のために準備を進めてきた。競技会場が新設され、各都市の競技会場を連結する交通手段が整備されていく。欧米のマスコミは同じパターンで揶揄する。田舎のオリンピック・ゲームはクローニー(政商)たちと旧軍部の将軍たちを太らせるだけだと。だが、今のタイミングでミャンマーの活性化に繋がるのは何なのだろう。ヤンゴン川は日本の清流とは違い、歴史と濁流を飲み込んで流れていく。兼好法師を思い浮かべるもよし。ヤンゴンに住んでいると、その足音・槌音が1964年(昭和39年)の東京オリンピックを思い出させる。





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